私たちは、日本の相補・代替医療の発展のために平成10年に日本医療研究会を設立し、活動をしてまいりました。その間、この活動に賛同された多くの治療家の方々にご協力を得、平成13年により多くの方々の参加を頂くため、名称を日本医療研究協会に改称し、その活動を広げてまいりました。
日本における代替医療の現状を鑑みますと、様々な団体・諸先生方のご尽力により、各種の代替医療の技術の向上、意識改革、社会的地位の向上がなされてきました。しかし、代替医療の現場においては、正確かつ最新情報の共有化が、必ずしも十分になされていないように思われます
この点、欧米社会では、代替医療が異端視された時期もありましたが、社会の根底に流れる、医療の多元主義的な思想の影響もあり、現在では社会的認知を得ており、西洋医学と代替医療間・代替医療相互間においても情報の共有化がなされています。
また、欧米ではホームドクター制度が確立されています。地域の住民は、自らの手で自己の健康をサポートしてもらうドクターを探し、ドクターもその思いに応える為に、日頃から自分の専門外の分野については、他の治療家との情報の共有化の実現のために『コミュニケーション・ネットワーク』を作り、患者本位の医療の実現のため日々努力を重ねています。このような『コミュニケーション・ネットワーク』の中には、もちろん最先端の医療技術を持った大病院も有りますが、カイロプラクティック、オステオパシー、アロマセラピー、ボディセラピー、柔道整復、鍼灸といった代替治療家も含まれています。
日本においても、医療関係従事者がお互いの垣根を取り去り、お互いの情報を共有化することが、患者本位の医療を目指すためには必要なことです。そこで私たちは、欧米社会の根底に流れる『医療の多元主義・ホームドクター』の精神に立脚し、代替医療の現場の活性化・実効化、情報の共有化をはかるための『コミュニケーション・ネットワーク』作りを目指し活動しております。
日本医療研究協会 事務局
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